テイクアウトのSNS活用術

テイクアウトのSNS活用術

SNS METHOD FOR TAKEAWAY

テイクアウトを始めてみたけど情報を広める手段がない。インスタをやっているけど、いまいち「いいね」がつかない。
そんな方のために、このページではInstagramの特にタグを活かしたテイクアウト営業に関する実践的なSNS活用術をお話いたします。

SUMMARY

「タグ」で検索する時代

2020年の「STAY HOME」はもちろんのこと、オフィス街での「中食」のブームもあり、テイクアウトメニューの需要は高まっています。
テイクアウトしたいと思った時、有用なツールの一つがInstagramです。ではお客様は実際にどうやって、テイクアウト可のお店を探しているのか。SNSの利用方法も年々変化しているため、その流れに対応した情報発信が重要です。

新規のお客様と出会うチャンス

テイクアウトを始めるなら、Instagramは絶対にチャンスです。というのも、実際に「#テイクアウト」で検索してみると、近くにこんなにお店があったのか!と新しい発見の連続で、テイクアウトできるお店を探していたのに、テイクアウト関係なしに伺ってみたいお店のリストが溜まっております。

逆に言えば、テイクアウト情報をきっかけにお店の存在そのものを知ってもらえるチャンスとも言えます。

そしてそのお店探しの舞台は、食べログやHOT PEPPERなどのポータルサイトから、SNS、特にInstagramへと移行しており、Instagramを活用できているかが、現在、飲食店の集客にとって重要な分かれ道になっている状況があります。

人ではなくタグをフォローする流れ

ただ、これからInstagramを始める方には残念ですが以前ほどフォロワーは増えないと思ってください。
その代わり、「どこから見つけてくれたんだろう」という方からの反応が多いと思います。なぜか。

人ではなく「タグ」をフォローするユーザーが増えているためです。

以前は知らない人とつながれる面白さでフォローしあうことが普通だったのですが、数百人とフォローしていると……情報が多すぎて追いきれなくなってくるんですよね。
情報過多に疲れた結果、人とのつながりは最小限にし、知りたいことを「検索する」という使われ方に変わってきたように感じます。

さらにInstagramでは「タグ」と呼ばれるキーワードをフォローする機能が登場し、「人」ではなく「キーワード(タグ)」を追いかけるという流れがますます確固たるものになると考えられます。

HASHTAG

ハッシュタグ

さて、そのハッシュタグとはなんぞや? ですが。Instagramを見ていると「#カレー #今日のランチ #恵比寿グルメ」のように「#」のついた青い文字を見ることがあると思います。アレのことです。

ハッシュタグの使い方

#テイクアウト」など半角#+好きな言葉で自由につけることができます。#をつけると自動で文字が青くなり、空白や改行、記号を入れるまではひとかたまりのハッシュタグとなります。
文字が青くならない、途中で黒くなっている場合は、下記をチェックしてみてください。

  • #は半角を使う
  • #の後ろには空白を入れない
  • 途中で空白や記号を入れない
  • 複数のタグを使うときは空白を入れる
  • 文中に使うときは、ハッシュタグの前後に空白を入れる
TREND

ハッシュタグの探し方

ハッシュタグはつけてください。遠慮せずつけてください……!
1投稿に関連タグを10~15個程度つけるのが効果が出やすいです。
とはいえ、もちろん闇雲につければいいわけではなく、来てほしい人が探してそうなキーワードを考え、そのバリエーション(連想)で考えるのがやりやすいと思います。

検索されそうな単語を考える

具体例で考えてみましょう。今回の場合は「近くでテイクアウトできるお店を探している」人なので、「ヘアカット」ではなく、「テイクアウト」「お持ち帰り」「お弁当」「ランチ」といった、食事関係の言葉になりますよね。
このように投稿内容や目的に合わせてキーワードを絞ることが重要です。

サジェスト機能を使う

関連キーワードをいくつかあげたら、実際に半角「#」に続けて打ち込んでみましょう。そうすると、それに続くハッシュタグの候補が表示されます。これがサジェスト(予測提案)機能です。
下記を入力してみて、「これだ!」と思うものがあればどんどん追加しましょう。

  • 関連キーワード(例:テイクアウト/お弁当/グルメ)
  • 地名・駅名(例:恵比寿/三島/名古屋駅)

タグには地名を入れる

テイクアウトの場合は、来店できる範囲にいる人が対象なので、「#三島テイクアウト」のように「地名+キーワード」「キーワード+地名」の地名とキーワードのセットでのハッシュタグも必ず追加しましょう。

テイクアウト情報を探している人は「今、テイクアウトできるお店」の情報が欲しいので「#テイクアウト」と、一般的なキーワードで全国の飲食店の情報が出てきても困ってしまいます。そのため地名を加えて検索するという行動がよく見られます。そのため店舗型の業種の場合は「#地名○○○○」というタグを使うことが発信者・検索者ともに多いです。
(逆に通販の場合は地理に縛られる必要がないので、地名は特に必要ありません)

類似投稿をよく見る

実際「#テイクアウト」などで検索して人気投稿についているハッシュタグを見てみましょう。意外と思いつかなかった言葉が人気のハッシュタグになっている場合があります。使えそうなものはどんどん活用させてもらいましょう。

「○○エール飯」というムーヴメント

Instagramのハッシュタグは、よく自然発生的に生まれて、それがトレンドやムーヴメント(運動)になることがあります。
テイクアウトでいえば「#○○(地名)エール飯」というタグ。ちなみにこれは自然発生というわけではなく、別府市が仕掛けた「#別府エール飯 プロジェクト」から発生したものなのですが、この「エール飯」という言葉が拾われ、「#静岡エール飯」「#名古屋エール飯」といったアレンジを加えて全国に広がるムーヴメントへと発展しています。
Instagramではこうした自然発生的なトレンドをつかまえることも必要で、そのためにはほかの人の投稿も注意深く研究し、取り入れてゆくしていくことも大事です。

「広がる「食べて応援」 エール飯、給食通販人気」(時事ドットコムニュース)

CAPTION

文章

写真だけでなく、キャプションでお店の情報等お客様が来店に必要な情報を掲載しましょう。

テイクアウト検討中の客の目線で欲しい情報やInstagramの仕様で注意するポイントは下記の項目になります。
お店情報など毎投稿に使う文章は、事前に作ってメモ帳などに保存しておくと、コピー&ペーストで更新ができるので便利です。サンプルの文面例も作りましたので、「わかりやすい」と感じていただけましたらご活用ください。

  • 最初の1行は「*」や「・」などにする
  • 2行目は「#地名テイクアウト
  • お店の簡単な紹介
  • いつの情報かわかるよう、日付を明確に記載
  • テイクアウトメニューの詳細
  • 注文方法/営業時間等
  • お店情報(最寄駅、電話番号等)
  • ハッシュタグ

文面例

*
#伊豆長岡テイクアウト
伊豆長岡のcafe artebalenoです。
↓明日(5/1)のテイクアウトメニューはこちら↓
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牛カルビ丼弁当(¥750)
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・ 牛カルビ丼
・ 三色ナムル(もやし・にんじん・ほうれん草)
・ 白菜キムチ
・ ゆで卵
・ ポテトサラダ

贅沢にカルビで、テイクアウト弁当を作りましたよー!
綺麗な赤身ととろっとした脂、そして秘伝のタレのコラボレーションが最高に食欲をそそる自信作です。ナムルとキムチもセットで、野菜もバッチリ。
夜のテイクアウトも受け付けておりますので、お仕事終わりのお弁当にもおすすめです。
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【ご注文について】
● お渡しは下記の時間に行っております。
数に限りがございますので、〈事前にお電話にてご予約〉ください。

昼/11:00~15:00
夜/17:00~20:00

電話番号:055-900-12**
(プロフィール欄の「お問い合わせ」ボタンからもお電話いただけます)
● お支払いは〈現金〉または〈PayPay〉が利用可能です。クレジットカードは使用不可ですので、ご了承ください。
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【cafe artebaleno】
・ 静岡県伊豆の国市○○ ○○-○○
・ 伊豆長岡駅より徒歩10分
・ TEL: 055-900-12**
・ HP:https://artebaleno.co.jp/
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1行目に「*」を入れる

Instagramの仕様で、アカウント名に続けて文章が 入るので、1行目は目に入りにくいんです。
そのため細かいテクですが、1行目には重要なことは書かずに記号を入れて、2行目を目立たせる手法がよく使われます。

2行目に大事なことを書く

Instagramの投稿は、初期状態では2行目までしか表示されません。(以降は「続きを見る」で省略されてしまう)
そのため、続きを読んでもらうためには2行目で興味を惹く必要があります。どのようなことが続きに書かれているのか、それは自分(閲覧者)にとって有意義なことか……そうした閲覧者の一瞬のチェックで合格しなければいけません。

今回はテイクアウトをやっていること地理的なこと(取りにいける距離か)を伝える必要があるため、シンプルに「#地名+テイクアウト」等とするのがおすすめです。

自己紹介をする

初めて見つけて下さる方を想定し、冒頭に店名と最寄り駅などがわかるよう簡単なお店の紹介を入れておきましょう。
テイクアウト情報を探している閲覧者は、お店・場所がまず知りたいので、その答えを最初に言うことでストレスなく続きを読んでもらえます。

日付を明確にする

閲覧者はいろいろなタイミングでInstagramを使います。そのため、4/30に投稿したからといって4/30に見てもらえるわけではなく、「今日」「明日」という表現だけでは何月何日のことなのか誤解が生じ、場合によってはクレームにつながることがあります。
そのため、いつの情報なのかがわかるよう、4/30、5/1といった明確な日付も記載するのがベターです。

メニューの紹介

どんな料理か魅力が伝わるような説明文と献立や材料の説明を記載します。材料を記載することでアレルギーや苦手な食材のある方の不安が解消され、検討に進みやすくなります。

注文方法

予約の要否や支払方法、営業時間、連絡先を記載することで、注文や来店の方法に不安や齟齬がなくなり、心理的ハードルを下げると同時に、コミュニケーションの不備によるトラブルもある程度予防できます。

お店の情報

初めての方を想定して、店名・お店の場所・最寄駅・電話番号などを記載しましょう。お店の住所は、念のため都道府県から記載するのが、誤解を防ぐ意味でベターです。また最寄駅も記載がある方が、はじめましての方にはわかりやすいと思います。

ハッシュタグ

関連するハッシュタグをどんどん入れましょう。
サンプルでは前半が「テイクアウト」直結のハッシュタグで、後半は直接の来店効果ではなく、投稿をより多くの人に見てもらうために一般的なタグを入れています。

OPERATION

次につなげる

きっかけはテイクアウト需要からでも、一度の来店では終わらせてはもったいないです。
テイクアウトに、ショップカードやクーポン、あるいは拡散のお願いなど今後もつながるための施策を忍ばせ、継続的な接点を持つことでお店のファンになってもらいましょう。

  • 通常営業再開時に使えるクーポン
  • SNSを使っているお客様へ拡散のお願い(お礼も忘れずに!)
  • SNSアカウントを記載したショップカード
  • SNSでの継続的な情報発信(料理や、通常営業時の店内の雰囲気など)
CONCLUSION

まとめ

今回はテイクアウトに絞っての解説でしたが、飲食店の集客にInstagramはいまや無視できない存在になっています。
一度始めてしまえば、今回の難局がチャンスに変わるだけではなく、これからも多くのお客様とつながる拠点となってくれるはずです。
この記事がその一歩を踏み出すお役に立てましたら幸いです。

また、用語や操作方法がわかりにくい、更新のサポートをしてほしい等ございましたらアルテバレーノ株式会社までお気軽にご相談ください。コンサルティングプランにてSNSの運用サポート等も承っております。

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