ディレクション

スマホ対応がご依頼の端緒でしたが、ヒアリングしたところ、当時は理念を表す明確なコピー等がなく、組織としての軸足や求心力に本質的な課題があることがわかりました。

そのため、リニューアルの課題を組織アイデンティティの策定に定め、実際の活動に同行させていただいたり、繰り返し議論をさせていただき、会員の皆様の信念を拾い集めることからスタートしました。

最終的に、もっとも印象深かった「歴史と尊厳」というキーワードを軸に、コンセプトと各種コピー、サイト全体のテキストを作成。また、煩雑になっていた活動プログラムも目的別で分類し、それぞれ「よりそう」「ささえる」「つながる」という呼称を提案しました。

アートディレクション

実際のデザインはKOKOの会の出版物を制作しているデザイナー様が担当くださいました。
弊社では、上記で決定したコンセプトをデザインに落とし込むため、担当デザイナー様と共同でムードボードの作成や参考サイト探しを行い、完成イメージを固めてゆきました。また、Webデザインに関する技術的なサポートも併せて行っています。

デザインの方向性としては、「音楽」を表現するため全体的に曲線を取り入れ、また「人生の喜び」を表現するローズピンクをコンセプトカラーとしました。
その他、デザイナー様の特技を活かして水彩イラストを使って絵本のような優しく懐かしい印象を出しています。

撮影

メインビジュアルの写真は、代表の庵原様と「歌の会」の参加者の方々、支援されている施設様のご協力を得て、Webサイト用に撮りおろしさせていただきました。
音楽、特に「歌うこと」がKOKOの会の理念を表現するのに不可欠だったため、実際に歌っていただきながら撮影しています。

福祉関係のサイトではプライバシーの問題から撮影許諾をいただくことが難しいことが多いのですが、多くの方から撮影や写真使用に快くご協力いただけることが、KOKOの会の皆様が積み重ねてきた信頼と貢献の証左のように思います。